DeepSeekが公開した「DeepSeek-V4」は、2026年4月24日の時点でopen weightsとして配布されている。9月に「中国勢のオープンモデルが首位」と報じられても、その土台の一つは数か月前に出ていた重みであり、使う側が確認すべきは「いつ出たモデルか」と「今の順位は誰がどう測ったか」を分けて読むことだ。モデル選定でリリース時期と順位表を混同すると、すでに手元で動かせるモデルを「新登場」と誤認し、評価や移行の優先度を誤る。大きな流れとしては、中国勢のオープンウェイトが最上位クラスの議論に入り続けており、本当の問いは「クローズド最上位との差を、オープン側がどこまで詰め続けられるか」に移っている。

何が起きたか

今回のトピック(AINewsの2026-09-24号で「中国勢のオープンモデル公開とベンチマーク」として挙がったもの)は、元の本文を検証側が読めておらず、号が具体的にどのモデルを扱ったかは確認できていない。以下は、一次ソースで確認できた範囲に限る。

  • DeepSeekはV4(ProとFlashの2系統)をopen weightsとして公開した。DeepSeek公式のAPIドキュメントは、公開日を「2026/04/24」とし、Hugging Faceのコレクションでの配布を案内している。
  • 公式ページに記載された規模は「1.6T total / 49B active params」と「284B total / 13B active params」の2構成、コンテキスト長は「1M context length」。

数字で見る

項目 内容 根拠
公開日 2026-04-24 DeepSeek公式
大型構成 総1.6T・活性49B DeepSeek公式
小型構成 総284B・活性13B DeepSeek公式
コンテキスト長 1M DeepSeek公式

ライセンスは今回の確認では取得できていない。商用利用の可否を判断する場合は、Hugging Face上のモデルカードで別途確認が必要だ。

未検証の項目

次の主張は一次ソース(Artificial Analysisの公式ページ、各社公式ブログ、Hugging Faceのモデルカード)に到達できておらず、未検証である。数値を事実として扱わないこと。

  • Xiaomi「MiMo-V2.6」の各リポジトリがHugging Face上に存在すること自体は確認できたが、公開日とライセンスは特定できていない。Artificial Analysisの指数での順位、学習費用、学習期間といった二次報道の数字は未検証。
  • 「2026年9月に中国のopen-weightモデルがオープン首位で、クローズド最上位との差は7〜9点」という報道は未検証。
  • Kimi K3、Qwen 3.6、GLM-5.2、HunyuanのオープンウェイトHy3の公開、およびSWE-bench Verifiedのスコアは未検証。

なぜ重要か

「首位」の記事は順位だけが独り歩きしやすい。確認できた事実は、DeepSeek-V4が4月に公開済みで、1Mコンテキストと大規模MoE構成を備えているという点だ。順位の入れ替わりと初出時期は別の情報であり、採用判断では両方を一次ソースで裏取りする必要がある。順位の数字が一次ソースで確認でき次第、本記事を更新する。